4.告白

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 * 「あ、あのさ、田畑さん」 「ん?あ、おはよう青木くん。どうした?」 「今日、放課後ちょっと話せない?その、自己満なんだけど、伝えたいことがあって……」  言いながら顔がカーッと熱くなっていく。これじゃあ好きだと告白するみたいじゃないか……。 「いいよ。ただ、何時くらいまでかかりそう?17時になったら用事があるから帰りたいんだけど」 「す、すぐ終わるから。大丈夫」 「そう。じゃあ、放課後どこ行ったらいい?」 「社会科準備室に、お願い」 「わかった」  ガタガタ震えている俺とは対照的に、田畑さんはサラッとなんでもないように返事をし、そのまま読みかけの文庫本を開いて読書をし始めた。  窓から吹く風は生温かく、田畑さんのサラサラの髪の毛をなびかせた。 * 「お疲れ、田畑さん」 「お疲れ。話ってなに?」 「あ、あの、その……」  息を吸う。 「田畑さんって、苫田美穂子(とまだみほこ)の、妹……?」
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