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1. 自作推しぬい、喋る
「どうせ私は可愛げがないですよ」
いっつもあの先生は嫌味を言ってくる。
生徒会議事録に可愛げも何もないだろうに。
庶民の私があの学園に通い、生徒会にまで入っているのが、よっぽど気に食わないらしい。
ため息を吐いてから、頭をブンブンと横に振った。
嫌な記憶を振り落とせたらいいのに。
「よし。気分変えてこ」
まだコートを着たままだったのに気がついて、ハンガーにかけようとした。
「そんなことはないと思うが……」
突然、ポケットの中から声がして、私は思いきり叫んだ。
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