雪合戦がしたいだけ

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父ちゃん 母ちゃんへ 出世喜んでくれてありがとう。給料も上がったので仕送りもう少し多めにしました。 俺は一日百回くらい死んでます。前は三百回死んでたから、ちょっと反射神経良くなったみたいです。 チビスケの相手をしていて一秒も買い物行く暇がないので、差し入れ送ってください。ヒートテックの超極ヌクを十着と、灼熱レギンスと、一番強度すごいかんじきと、スノボ。あとアルコール度高い酒。できればスピリタスあたりを。日本酒は凍るのでだめです。 あと、こう。なんか可愛い生き物もできれば。シマエナガとか、エゾユキウサギとか、キタキツネとか。加護欲そそるのなら壊しちゃわないと思うので。ヴァルトブルク城みたいな巨大かまくらの中で大事に飼います。外出したら凍るので。 無自覚デストロイヤーのおもりを心配してるみたいですけど、まあ大丈夫です。 「最近、あったかい」 「俺は凍りそうなほど寒いんだけど」 「なんかね。あったかい、気がする」 「うん?」 「前は、皆から嫌われたことが寂しくて。たまーに思い出して泣いたりもした」 「うん」 「今は、雪合戦すると。あんまり昔のこと気にならなくなってきた」 「遊ぶのは、数も大事だけど誰と遊ぶかってのも大事だしな。悲しい思いした雪合戦より、俺との雪合戦が楽しいって事だろたぶん」 「そっか」 無自覚デストロイヤーは、しゃべればちゃんとわかってくれるし、根は素直ないい子なので。手のかかる弟みたいなもんです。 上手くやってるので、大丈夫です。 ヒナゲシより。
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