怪事件

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怪事件

「畜生!!まただ!!何人殺せば気がすむんだ!?」  捜査一課の福田富雄刑事が言う。ある殺人鬼を追っているのだ。福田富雄は50代のふくよかな体型していて、無精ひげを生やした刑事だ。今回の事件はある殺人鬼と手口が一致している。それは、30年前から続いている。全く一致している。今回は時期的に早い。必ず、5年後か10年後に現れるこの殺人鬼のことを彼らはこう名付けた。 「口裂きジャック」 それが殺人鬼のニックネームとなった。そして、今回の被害者はまだ12歳の少女だった。なぜ、口裂きジャックなのかは、被害者の口にナイフを使い両端まで切り裂いて、笑っているように切り裂く。ハッピースマイル殺人鬼。それが、ヤツの手口だった。もはや、この殺人鬼は、伝説になっていた。そして、捜査しても、捕まらないのだ。福田にも息子や娘がいた。だから胸が痛い。ヤツから逃げた子供達から話しを聞くと、ハロウィンで使う仮面と真っ赤な服装した、手品師みたいな服装らしい。そんな、人物ならすぐに捕まると思ったが捕まらないのだ。そして、警察も見回りするが、引っかからない。そして、被害者が増える。この殺人鬼に対して、警察は、異例のことをした。それは全国の小中高にお願いし、臨時休校にしてもらった。今回は、新潟県だ。コピーキャット、模倣犯かも知れないが、しないよりましだ。そして、悲劇が起きた。これは、怪事件になった。
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