口裂きジャックとの出会い

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口裂きジャックとの出会い

わたし、清水恵子は今年、16歳になりました。近くの高校に通うことになった。友達も同じ高校に通う。普段と変わらない日だ。だが、今日は違う。科学の授業中だが、担任の若月先生が現れて言う。 「今日の授業はここまでです。必ず、集団下校してください」 と担任の若月先生が言う。みな、やったー!!と喜ぶが、若月先生は真顔で言う。 「自宅に必ず戻ってください!!いいですね?決して一人で外出しないでください!!!」 普段温厚な若月先生の言葉は、真剣そのものだった。在校生がみな、集団下校した。見回りに警官がたくさんいた。これでもかと言う程いた。そして、わたしは帰る。商店街の仲良しの肉屋のオバさんのコロッケが食べたくなり、店に入った。オバさんは、わたしを見て、言う。 「恵子ちゃん!!早く帰りな!!一人になったら駄目だよ!?ヤツが現れたからね!!」 ヤツとは誰だろう?と聞こうとしたが、旦那さんが、喋るなよっとオバさんに言う。そして、店を閉める。オバさんが何か落とした。わたしは拾う。内容は短い。 「口裂きジャックが現れました。○○市、○○町。▲▲市、☓☓町。警戒してください」 オバさんが落とした紙を見ながら、スマホで検索した。30年前から存在する殺人鬼らしい。そんな殺人鬼がいるのかと思った。真っ赤な姿なんてすぐに捕まる。そう思っていた。そして、公園の帰り道に真っ赤な姿と仮面を付けた殺人鬼に出会った。わたしは、恐怖した。だって、わたしと同じ年くらいの男の子の頭を持っていたからだ。そして、切り落とした頭を草むらに投げ捨てた。そして、殺人鬼は聞いてきた。 「赤色、黄色、青色。どっちが好き?」 わたしは恐怖を覚えた。この人?は、さっきの遺体をなんとも思っていないのだ。こんな小さな公園で殺人をしたにもかかわらず、冷静に話しかけてきた。わたしは、回れ右して逃げた。本能が頭に叫ぶ。「逃げろ!!」と。 だが、この殺人鬼は、わたしのことを捕まえた。そしてまた聞く。 「赤色、黄色、青色。どっちが好き?」 わたしは悲鳴をあげた。誰でもいい。助けて!!と叫ぶ。すると、近所のおじさんがきた。「どうしたの?!」と聞いてきた。わたしは、殺人鬼を指差す。おじさんは言う。「誰もいないよ?大丈夫かい?」と。さっきの殺人鬼はいなくなっていた。だが、草むらには、遺体があった。おじさんは気づいて、警官を呼んだ。それが、口裂きジャックとの出会いだった。
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