嘘つきの中野麗子の最期

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嘘つきの中野麗子の最期

ダイレクトメールの記載された場所につく。一応警護してもらった。何があるが分からないからだ。そしてダイレクトメールの方と出会った。わたしより少し年上の女の子だ。中野麗子と言った。わたしも清水恵子ですと自己紹介した。そして、口裂きジャックについて話した。 「あの質問聞かれたでしょう?赤色、黄色、青色。どっちが好き?なんて答えたの?」  と言った。わたしは、まだ答えてないです!と言う。中野さんは言った。 「答えるまでヤツはあなたを狙うわ。警察に警護してもらっても無駄よ?」 わたしは聞いてみた。中野さんはどうして助かったのか。 「わたしも狙われたけど、別の色を答えたわ。確かピンクよ。そうしたら、ヤツは消えたわね。あなたもそう答えた方がいいわ」 わたしは違和感を感じた。あの殺人鬼に対してだ。違う色で、ヤツが逃げるなんてあり得ないと感じたのだ。ネットでも、書かれていたが、信用できなかった。わたしは彼女を信用できない。おそらく嘘つきだろう。そして、帰った。後日、彼女のSNSにわたしの写真が投稿された。タイトルは、「口裂きジャックに狙われた女の子」と書いてあった。やはり嘘つきだ。わたしは彼女にメールした。内容は簡単にした「嘘つき」と送った。そして、それが彼女の最期だった。しばらくして、彼女は殺された。口裂きジャックの犯行らしい。やはり、彼女は殺された。嘘つきは殺す。そして、また、警察にわたしは調書をとられた。何回すれば気が済むのだろう?ただ草薙さんはやさしい。福田さんも優しかった。よくお菓子をくれた。内緒ですよ?と2人で食べた。福田さんに聞いた。別の色を答えると大丈夫と聞いたんですが、本当ですか?と。福田さんは、咳込み答えた。 「別の色を答えると身体が原型を留めないくらいに細切りにされる。まだ生き残っていた人間達に聞いたから。俺はヤツのことはだいぶ知っているよ。若い頃20代位からヤツを探していた。清水さんには悪いが、ヤツと会ったのはあの高校だ。初めて見たが、アイツは人間じゃない。人を殺すのには、体力と精神面が強くないと殺せないんだ。だが、ヤツは当たり前のように殺人を侵した。ヤツは異常だよ」 
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