「さみしいの」と君が泣く

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「さみしいの……」 君が、僕の腕の中で、静かに、涙を流している 「僕が、いるだろう?」 僕は、困惑して、君に告げる 「だから、余計に、さみしいの」 「どうして……? 君は幸せじゃないの?」 「幸せよ。とても……。でも、さみしさは、決してなくならないの」 僕は、どうしていいか分からなくて、君をギュッと抱きしめた 「痛いわ。そんなに抱きしめちゃ」 君が、やっと笑った 僕は、ホッとする 君が、僕といても、さみしくても、僕は、君が必要なんだ 君にいつも笑っていて欲しい そう、君に伝えると、君は、僕の腕の中で、赤ん坊のように丸くなった 「ずっと、こうして、わたしを守っていて……」 囁くように、君が僕の耳元で言う 「うん。絶対に、ずっと、君を守るよ」 僕らは、まるで、生まれたての双子のように、抱き締め合った いくら、さみしくても、二人でこうして生きていこう END 8fb3311f-9009-4248-89ae-019552df4922
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