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第4章
アパートを建てた時、どの部屋を101号室にするかで悩んだことがあった。手前から101とするとその隣が102となり、続いて103、104をなっていく。逆に一番奥を101とするとこちらに向かって来る感じで102、103、104となるわけである。
私の家族が住む母屋はそのアパートと隣接することになった。そこで子供達が自分の住んでる隣が4のつく部屋が来てほしくないと言い出して、それで手前から101、102と番号を振ることにした。
しかしそもそも自分の家のアパートに4のつく部屋を作って欲しくないと言い出したので、104号室を作ることを止め、それを105号室とした。
すると何も手前から101、102とする必要もなくなり、一番奥の部屋を101号室としたのだった。
ところが工事の計画が進むと容積率の関係でもう一部屋増やすことが可能だとわかった。部屋が増えればそれだけ家賃収入も増えるわけである。そこで私はその話に飛びつくことにした。
このようにして私のアパートは遂に完成した。ただ子供達は102号室を何故か忌み嫌った。それでそれは何故かと尋ねると102号室は元は104号室だというのだ。そこでどうして「そこまで104にこだわるのかと聞くと、小学校5年生になる娘がこんな話を始めたのだった。
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