第7話 女嫌い's転校生in黄色い声s練習試合

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 正直言って、バスケのルールもよく知らない。でもまあ、西門が出るなら…。ちょっと見ておいてもいいよな、話のネタにさ。  そんな東雲が向かった市立体育館は、手前の広場からすでに人でごった返していた。  初夏に向かう日差しが熱い。さまざまな制服と色とりどりのユニフォームの連中の熱気でさらに熱かった。  何でこんなに人が…特に、女子がいるんだろ。  男子バスケ部の大会なんだから、殺伐としてると思いきや意外に華やいでいる。そんな雰囲気に少し気後れしながらも、宇野に言われた体育館裏に回る。  と、みんなより頭一つ抜けた西門のツンツン頭が見えた。 「西…」  声をかけようとして、ドン、ガン!と、東雲は人混みに押された。  うわッ! 痛って! 何だよ! 「栗栖(くりす)く〜ん!」 「西門くん、頑張って〜! 栗栖くんも~」  数人の女子高生の黄色い声が、東雲の声を搔き消した。  何なんだ、こいつら~#。  東雲を押しのけて駆けていく女子たち。高校生には似合わないキツイ香水が鼻をつく。短いスカートが(ひるがえ)った。
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