第7話 女嫌い's転校生in黄色い声s練習試合

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「来てくれたんか? サンキューやで〜。あれ? 模試とか何とか言うてなかったか?」  そんなモンど~でもいいよ! と東雲は口走りかけた。 「ま、え〜わ、あはははは」  大きな笑い声を上げ東雲の細い肩をバンバンと叩く。げほっと咳き込んだ相手に驚いて西門は慌てて屈みこんだ 「大丈夫かいな。ホンマ、(やわ)いな~、東雲」  “やわい”ってなんだろう? なんか、褒め言葉じゃない気がする。  そんな二人を周りの女子たちの不満そうな目が取り巻いている。 「西門くん。試合、頑張ってね」  数人の女子が寄ってきて西門に声をかけた。  は? 何だ、そのマッハなまばたき。上目づかいもわざとらしいな。  東雲は我知らず頭の中で毒づいてしまった。 「あ? あんがとうさん! 東雲、行こ!」  西門はニコニコ笑いながら皆に声を返す。そして東雲を自分のチームの方へ引っ張って行った。 「お、東雲ー、来たな」  目ざとく駆け寄ってきたのは宇野だ。更に数人、わらわらと東雲の周りに集まってくる。
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