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強引に人を割り身を乗り出す。その先を、西門のブルーのユニフォームが駆け抜けた。後を追う熱い風。
ダダダダ…！
床が揺れたような気がした。黄色のユニフォームの選手と激しく競り合う。ボールが手の隙間を巡る。肩がぶつかり合う衝撃。汗が飛び散る。
「西門！！」
東雲の喉元から思わず声が飛び出した。
すごい迫力…。コートの中の格闘技みたいだ…。
引き締まった表情も、手足にみなぎる力も、授業での試合など比べものにならない。
ギラギラした目、喰いしばった口許。長い手足を活かし相手の行く手を阻む西門から立ち昇る闘志。流石に強豪校同士の練習試合だ。相手もその気迫にたじろぐ気配はない。
ダダン！！ と、真正面からぶつかり合う。
「行ったれーー！！！」
誰かが東雲の後で叫んだ。耳がビリビリ震えた。
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