第7話 女嫌い's転校生in黄色い声s練習試合

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 何戦か白熱した試合は続き、いつの間にか夕方になった。  東雲はクラスの連中数人と一緒に体育館を出た。彼の肩を井藤が叩いた。 「どないして来たん? 俺らはガーッとみんなでチャリやけど」  チャリって…自転車? 学校から5駅もあるのに! あー、まあ、みんな体育会系だもんな…。  メンバーを見回して東雲は小さく息をついた。皆、野球部やサッカー部、体育系の連中だ。  きっと練習時間を縫って、応援し合ってるんだな…。ホント、仲いいなあ…。 「あ、バスケ部のみんなはどうするんだろう?」  ふと、西門のことが気になった。 「あいつらもチャリやで。電車代もったいないやんか」  ケラケラと笑う生徒の輪の中で、東雲の笑顔だけが引きつった。  どんだけ体力あるんだよ。あんな試合した後で…。  東雲は皆に手を振って、バス停へ向かう人波に向かった。列をなしたいろんな制服姿の生徒たちの最後尾に並ぶ。運よく良く茂った街路樹の陰でちょっと涼しい。  まだ6月なのに暑いな~。というか…汗かいちゃったな。珍し…。  一生懸命応援したせいだ。手で扇ぎながら、東雲はさっきまでの自分を思い出して少し笑った。
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