第8話 味オンチ's転校生inO阪CM旨いモン

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 東雲はしばらく浮かれる西門を見上げていたが、笑顔で頷いた。 「うん、まあ、でも確かに。すごいことだよね。おめでとう、西門」 「ありがとうさん! バスケ部の連中の次に、東雲に一番に知らせよ思てメッチャ捜してんで~!」  ニカッと笑った西門の口元から、また八重歯が覗いた。 「…一番に?」  見上げた東雲の目が何度も瞬いた。  あ、ちょっと顔が(あこ)なった。照れとるんやな~。そんな風に笑われると、わいも嬉しくなるやんか。東雲はホンマ素直なトコあるよな~。 「…あの…ありがとう」  うわ~。なんか…目がチカチカする! 嬉しいことありすぎて、わい、おかしぃなったんか?! まーええわ! 「なんか、東雲と知りおうてから、わい、エエことドンドン続いてるわ! サンキュやで」  破顔する西門の笑顔が、楽しくて仕方ないように輝いていた。  その日から、一層練習に身が入る西門の姿がコートにあった。そんな西門に引っ張られて、バスケ部はいつも賑やかだった。 「東雲ー。明日の土曜は何してんの?」 「え、明日?」
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