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アイスキャンデーを持ったまま、文字通り目を白黒させている東雲。そんな彼の周りでひとしきり爆笑があがった。
「やっぱ、これせんとなー!」
あ~、スッとした! ホンマ、蓬〇のCMはおもろいわ! どしたんや? 東雲、固まってもうて。
「ほんま、ほんまー!」
部員も西門母も顧問の太田まで、いつの間にか混ざって大声で笑っている。
「な、なんだ、これ。なになになになに? なんかの儀式?」
口走った東雲を覗き込んで、栗栖が聞いた。
「なんや、東雲、知らんのか?」
「O阪来て、〇莱のCM知らん筈ないやろ!」
「いやいや、ガッコイチの秀才やからテレビとか見〜ひんのかも」
「YouTu○見るか~? これ見たら、なお旨いで!」
宇野が差し出したスマホをやんわりと断って、眉間を押さえながら東雲は呟いた。
「何で、ここで、そのCMを再現するのか…がよくわからない…」
東雲は何、ぶつぶつ言うてんのやろ。おもろくて旨い! これ、最強やんな! お、食い出したら顔付き変わったな。
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