第11話 意味不明's転校生in謎の3人組

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「…そりゃまあ、ええこっちゃ。けど、ちゃんと水分補給しとるか? わいも一緒に走ったろか?」  思わず自分の飲みかけのポカ〇スエットを手渡す。東雲はようやく身を起こすと、一口それを飲み込みんだ。 「ありがとう。でも、西門じゃ早すぎるよ」 「お~い! 東雲~。行くで~」  かなり先から仙頭が振り返って叫んだ。 「じゃ、西門。また後で」  ちょっと困ったような表情で東雲がペットボトルを返した。西門は受け取った手を大きく振った。 「おう! 一緒に帰ろな!」  東雲は細っこいからな~。ツレはともかく運動するんはエエこっちゃ。  うんうんと頷きながら西門はヨロヨロとした後ろ姿を見送った。  夕暮れには、たわいのない話をしながら二人して駅まで帰る。朝夕の短いライン。時おり一緒に昼食をとって、またどうでもいい話で盛り上がる。そんな日々は変わらない。西門のアメリカ行きの事は徐々に話題から消えて行った。 「…珍しな~」
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