31人が本棚に入れています
本棚に追加
「う、うん。まあね…。喧嘩してたわけじゃないし。…結構、気が合うよ。物知りだしね、彼…」
期末試験の発表も終わった。東雲と仙頭の名前は前と同じく仲良く並んでいたし、西門は相変わらず散々だ。
「おもろいか?」
「え?…どうだろう。…でも、それなりに楽しいよ」
ぱっと西門の表情が明るくなった。
「そっか! 東雲が楽しいなら、そりゃええこっちゃ! せっかく勉強ができるんやからそっちをガーンと伸ばさなな!」
一声叫んでラーメンをズズーッとすすり半チャーハンの皿を引き寄せる。相変わらずガツガツと旺盛な食欲を見せる西門を東雲は箸を止めて眺めている。
「どしたん? 食べへんの?」
「あ、うん。なんか、食欲無くて」
「ほらあかん! うちにたこ焼き食いに来るか? オカンも退院したことやし。家におったら暇やさかい、うるそーてかなわん。東雲来てくれたらめっちゃ喜ぶで~」
ちょい、おもちゃにされるかもしれんけどな~。シャンプーやったら手伝うで!
最初のコメントを投稿しよう!