第11話 意味不明's転校生in謎の3人組

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「野郎バッカじゃ(かな)わんわ。女子限定の店にしとくわ」  わ~ははは、栗栖らしいわ~。と笑い声が上がる。 「なんやなんや! 聞いてへんで~! わいもわいも!」  カバンをその辺に放り投げて西門がホットプレートに突進する。 「ちょうど腹減ってたんや~!」  もう、満面の笑みだ。けれど、覗き込むと生焼けのお好み焼きの上から、荒く刻まれたキャベツがツンツンと顔を出している。 「なんや、このキャベツ」 「なんやってなんよ!」  制服にエプロンをした女子高校生がひとり、皆に交ざっている。下手くそな化粧を施しているものの、地は頬の膨らんだあどけない顔だ。茶髪の髪をおだんごに高く結んでいる。 「お母ちゃんが手ぇ利かんから、あたしが刻んであげたんやで!」  ふくれっ面をするとますます頬が膨らんだ。大柄な男子生徒の中だから背格好は目立たないが、声は頭の上からキンキン響く。慌てたように周りが手を合わせたり褒めたりだ。 「ありがとうな! モモちゃん!」 「キャベツはこのぐらいが歯ごたえあってうまいよな!」
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