第12話 ネガティブ's転校生in熱血クラスメート×2

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第12話 ネガティブ's転校生in熱血クラスメート×2

 西門と仲間たちが大騒ぎしている頃、東雲は自宅のテレビの前に居た。  西門も見てるかな…。今日のことは同じクラスの阿部や井藤が話してるよな…。 「いや~。東雲んちは金持ちやなあ。すげーソファーやな。フカフカするわ。何人座れるん? これ。10人くらいか?」  茶色の革張りのソファーに沈み込んで、ちょっとふんぞり返るような姿勢になった仙頭が彼を見上げた。L字のソファーに3人だから、結構余裕がある。仙頭は足を上げたり寝っ転がったり、妙にテンションが高い。  直接言わなかったから、怒るかな。いや、西門のことだもの。きっと笑ってくれるよな。 「いやいや、ソファーだけやない。このマンション自体、チョーチョーセレブって感じや」  広いリビングを見渡してから、岡本がガラステーブルの上にポテチやら〇カ・コーラやら〇にぎりせんべいやらを広げ始めた。緩い天パーの髪に丸顔、大きな目ときてある意味美形な、少年のような生徒だ。 「なあ、ここの家賃、なんぼ?」
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