第12話 ネガティブ's転校生in熱血クラスメート×2

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 漫才のようにテンポよく喋る二人の会話。  それって…。いつか西門や仙頭が言ってた、点数システムのことか? 「あ、点数ってやつ?!」  思わず叫んだ東雲に、二人は頷いた。 「そや!」×2。 「他のクラスや学年をガンガンにぶっちぎって、点数ガッポガッポ貯めるんや!」  井藤がヘディングするように飛び上がってガッツポーズを作ってみせた。 「でも、そんなことできるの? バスケ留学は結構な金が要るって…」  井藤が屈みこんでチッチッチと人差し指を東雲の目の前で振った。無造作なショートの茶髪が左右に揺れた。 「実はな、先輩から聞いたんや。むっちゃ前の話やけどな、ビンボーな奴がさらに運悪く難病になったことがあってな、それでそのクラスの奴らがメチャメチャ! そりゃもー空前絶後の点数叩き出してな、そいつの治療を理事長に頼んだんや」 「なるほど…」  そんなことが…。でも病気と留学じゃあ、深刻度が違うような気も…。  東雲の思案顔を察したのか、阿部が割って入った。
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