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「だからな、今度は、俺らが何かしたいねん。西門に」
「……分かった。やろう」
さすが、二人ともよくわかってるじゃん。
東雲は自然と拳を握って、立ち上がっていた。
やってやろうじゃないか! 何でも! 西門のためだ!
「おお! ホンマか! 一緒にやってくれるか、東雲!」
二人も飛び上がるように慌てて立ち上がった。東雲の目が真剣な色を帯びる。
「よっしゃ! 頼むで! 東雲。とりあえず学年一位をキープしてくれな」
「模試で全国一位とかも点になるで」
「無茶いうなよ」
「俺らは予選突破して、夏の甲子園を目指すわ」
阿部が力強く頷いた。
「俺らもインターハイ上位を目指す」
おう、というように皆が手を上げた。パン! ガッ! ハイタッチと拳を合わせて、それぞれが肩を叩いて笑う。井藤が叫んだ。
「できるかどうか、いつになるかも知らんけどな。とにかく、史上最高の点数集めて、西門をアメリカへ行かすでーー!!」
「おーーーー!!」×3。
なんかすごい…。
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