第12話 ネガティブ's転校生in熱血クラスメート×2

14/17
前へ
/288ページ
次へ
「だからな、今度は、俺らが何かしたいねん。西門に」 「……分かった。やろう」  さすが、二人ともよくわかってるじゃん。  東雲は自然と拳を握って、立ち上がっていた。  やってやろうじゃないか! 何でも! 西門のためだ! 「おお! ホンマか! 一緒にやってくれるか、東雲!」  二人も飛び上がるように慌てて立ち上がった。東雲の目が真剣な色を帯びる。 「よっしゃ! 頼むで! 東雲。とりあえず学年一位をキープしてくれな」 「模試で全国一位とかも点になるで」 「無茶いうなよ」 「俺らは予選突破して、夏の甲子園を目指すわ」  阿部が力強く頷いた。 「俺らもインターハイ上位を目指す」  おう、というように皆が手を上げた。パン! ガッ! ハイタッチと拳を合わせて、それぞれが肩を叩いて笑う。井藤が叫んだ。 「できるかどうか、いつになるかも知らんけどな。とにかく、史上最高の点数集めて、西門をアメリカへ行かすでーー!!」 「おーーーー!!」×3。  なんかすごい…。
/288ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加