第13話 頭でっかち’s転校生in賢(かし)コトリオ

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 目を大きく見開いたかと思うと今度はパチパチと何度も瞬く。  ハトが豆鉄砲を食らった顔ってこういうのを言うんだろうな~。こいつも結構、背が高いな。  東雲は眼鏡の縁を中指で持ち上げた。  「…実は、クイズ番組に出たいと思ってるんだ」 「クイズ番組?!」 「しっ! まだ、誰にも言ってないんだ」  東雲が声を潜め少し屈み込んだ。それに釣られて仙頭も顔を寄せて小声で口走る。 「何でまた? それに何で俺に…?」  お、脈があるぞ。  東雲は相手の動きから咄嗟にそう判断した。そうなれば話は早い。 「前々から、高校生活の記念に一度クイズ番組ってのに出てみたかったんだ。それは東京に居た時からの夢だったんだ。でも、大抵、高校生向きのクイズって何人かで組むだろう? その相手がなかなか見つからなくて…」  東雲は少々首を振ってからもったいぶって眉を寄せた。 「やっぱり、組むとなったら、俺がリスペクトできるような相手じゃないと…」 「…リスペクト…やて?」  お、目つきが変わったな。そうこなくっちゃ。  東雲はまた中指でくいっと眼鏡を上げた。 「そりゃそうだよ」
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