第13話 頭でっかち’s転校生in賢(かし)コトリオ

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「そうと決まったら、明日から合宿や」 「えええ~~~!!!」  なんだソレ! 聞いてないぞ!  血相を変えた二人に岡本はナイナイというように手を振った。 「冗談に決まってるやないか」 「驚かすなや」  仙頭も驚いたらしい。東雲と一緒に息をつく。 「………」  びっくりした。なんでクイズ番組に出場するのに合宿なんだよ。  東雲の頭の中に“?”が多数点滅したところだった。 「じゃあ、明日までにコレ、ぱっぱと見てきて。で、朝に作戦会議な。時間は短いで。ガーッと巻いていくで」  ホイホイと岡本が二人に渡した五枚ずつのDVD。 「ここ、五年間の“クイバト”の録画や。どんな雰囲気か、よ~見といてくれ。話はそれからや」  随分短くなったな、番組名。  ずっしりと手に感じるDVDの重みと岡本の口調に東雲はちょっと気おくれしそうだった。  何て言うか…。岡本の迫力凄いな…。好きなことに打ち込む奴って、皆こんななのかな。  西門が床を蹴ってシュートに飛ぶシーンが頭を掠った。自分にはないエネルギーを東雲はどこか眩しく感じていた。
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