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第14話 運動オンチ's転校生inスポ根グラウンド
せめて勉強の分野でがんばらないとな…。
いつにも増して、東雲は教科書や参考書に真剣に向き合ってその日の授業を終えた。放課後になって3人はグラウンドで落ち合った。
何か、変な3人。仙頭はヒョロ高くてオジさん顔、岡本は小柄で童顔、自分は…中肉中背で普通かなあ。こんな3人が意味なく走ってたら絶対、変だよなあ。
広いグランドにはさまざまな運動部の生徒が練習をしている。野球部、サッカー部、陸上部と散らばって共存しているいろんな格好の生徒達。
「あのさ、どのくらい走るんだ?」
「走れるまでやろ。クイバトは甘ないで」
えーーー?! マジか!
仙頭を見習って手首や足首を回していた東雲は、岡本の返答にため息をついた。傾きかけた陽が容赦なくジリジリと照りつける。
「東雲は運動オンチやから無理せんでええで」
うるさいな、走ること自体が無理なんだよ!
引きつった顔で東雲は曖昧に笑った。
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