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でも、今は…。体力をつけることが先決だよな。さてと、仙頭と岡本はどこまで行ったのかな…。
他にも大変なことはいろいろある。前途多難な想いをしながらも、東雲はどこか楽し気な表情を浮かべていた。
それから毎日、東雲は二人と作戦を練りにかかった。
「連想問題ってあったやろ?」
またクイズ研究会の部室で岡本が手元のスマホでYouTub〇の場面を示した。
「うん、いろんなものを連想して3人の答えが同じだったら、解答権を得られるってやつだね」
「日本で人気の高い犬は?とか、〇〇県の名物は? とか…そんなんやったか?」
仙頭がいくつかの過去問を口にした。部室は3人きりだ。時々、他の学年の生徒も姿を見せたが、岡本が頼んであるのかすぐに出て行った。
「そや、迷った時のためにいろいろ決めとこ。もし、色関係やったら濃い方、値段やったら高い方、とか」
「それでいうと…果物やったら?」
「メロンやろ」
「そうかな~。マンゴーとかサクランボも高いよ。色が濃いのはブドウとかの方が…」
東雲は首を傾げた。
「じゃあ、3人ともが好きな食べ物って言われたら?」
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