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「ステーキやな。色濃いし高いし」
と、仙頭。
「いやいや、ウナギも捨て難いで」
と、岡本
「全然合わないじゃん!」
と、東雲。
「ほんまやな~!」×2。
ゲラゲラ笑ってなかなか作戦会議は進まない。
こんなこと、役に立つのかな~。まあ、いいけどさ。
東雲は半信半疑なものの、番組に詳しい岡本の提案に沿って、3人で過ごす時間が増えていった。
「俺、これ好きやねん」
放課後の購買で、仙頭が赤い板チョコを手に取った。この高校の購買は駅の売店に似ている。真ん中におばちゃんがいて、カウンターのように周りに商品がぎっしり置かれている。もちろん壁や天井まで一杯だ。これに昼時はパンやおにぎりを詰めたトロ箱を並べた会議テーブルがいくつも出る。
「ハイミルクやな。俺はブラックがええかな。仙頭は甘いもん好きなんやな~。俺、どっちかって言うたら苦手やわ」
岡本が手に取ったのは○にぎりせんべいだ。東雲はその派手なパッケージを眺めていたが、ふと思いついてポケットからスマホを出すと、しばらく操作していた。
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