第14話 運動オンチ's転校生inスポ根グラウンド

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 蓬〇のアイスとか…? あれは美味しかった。いや、今はお菓子のことだよな。今まで西門と居ることが多かったからな…。西門はどうしてるかな…。きっとバスケだな、今も。  東雲はボール型のチョコレートを手に取って、そんなことを思った。 「えっと…チョコは明○の…ミルクが好きだよ」 「いやいや、森○もええで」  岡本がすかさず口を挟む。 「意外なトコで○ットカットのネス◯も好きやな~」  と、仙頭が赤い袋を指さす。 「いや、チョコは○治だって!」  相変わらず自己主張が強いよなあ、O阪人は。  いつの間にか、東雲も負けじと言い合っていた。雑談がてらワイワイ言いながら情報交換を重ねていく。  確かに、なんとなく2人のことがわかってきた。仙頭は甘いものが好きでアイドルおたくだ。多趣味で知識が広くて、案外人がよくて面倒見がいい。岡本はクイズへの情熱が強くて、観察力と頭の回転が抜群で、実はいろいろ冷静に計算している。  でも、こうやって付き合ってみると皆、面白いな。  誰かを理解しようと努力すること。東雲にとって西門以外、初めてのことかもしれなかった。
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