第14話 運動オンチ's転校生inスポ根グラウンド

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 好みのおやつを手に入れると、3人はグラウンドと校舎を結ぶコンクリートの広場に向かった。いつものように広場はヒップポップのグループが占領している。3人は広場に面した階段に腰かけて、それを眺めていた。 「ひとり、とびきり上手い生徒がいるね」  茶髪のボブショートの生徒だ。長い手足を勢いよく動かして踊るさまはスポーツに似ている。 「比良やん。D組やろ?」  仙頭が呆れたように東雲を斜めに眺めた。 「ホンマ、東雲はスポ推連中しか知らんな~」 「人覚えるの苦手なんだ…」  そういえば、話しかけられたことがあったような…。こんなんばっかりだな。  岡本に笑われて、東雲は言い訳しつつ少々反省した。 「話変わるけど…クイバトって運に左右されることが多いねんな~」  おにぎ○せんべいを頬張りながら、いきなり仙頭がぼやいた。東雲も同じようにおにぎり○んべいをかじった。  甘辛くておいしいけど…この指のベタベタ、どうするんだろうな…。後で洗おう。 「確かに。あのハズレとかあんのは、ひどいよな」
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