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第15話 お江戸's転校生inクイバト関西予選 その①
地区予選の朝は快晴だった。運悪く西門のインターハイ県予選の決勝と重なってしまった。大事な用事があるから応援に行けない、と告げた。けれど、今朝、交わしたライ〇の意気込みは快かった。
わいも頑張るから。東雲も用事、頑張りや~!
いつも西門は潔いよな。うん、俺も精一杯、やってくるから。
暑くなりそうな明るい空を見上げて、東雲は自分の頬を軽く叩いた。そして、彼は待ち合わせした地下鉄の駅に向かった。
梅田って、梅田も西梅田も東梅田もあるんだよな…。広いったら…。店もたくさんあるし…。
ようやく覚えてきた地下街を抜けていく。日曜の早朝。人通りはあるものの、制服姿の学生が多いような気がした。天井の低い地下街はまだシャッターが閉まっていてまるで眠っているようだ。
「こっちこっち~! 東雲」
すでに来ていた仙頭と岡本が手を振る。阪〇百貨店の前だ。
何で〇神百貨店で待ち合わせなんだか。開いてもないのに。ゲン担ぎって…。現在3位のタイガー〇にあやかってもなあ…。って口に出すといろいろうるさいから言わないけどさ。
「昨日、寝れたか~?」
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