第2話 美形's転校生in関西's男子校

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「朝から体育って最悪やんな」 「太田センセ、怖いもんな~」 「今日、なんや?」 「バスケやって!」 「……」  えええ~!! 教室で着替えるのか? 嘘だろ!  東雲は戸惑った。以前の高校では、もちろん更衣室で着替えていたからだ。 「次、体育やで。早よ着替えや。どないしたん?」  能天気な西門の声が上から降ってくる。もちろん、目の前の西門もどんどん服を脱ぎ散らかしていく。 「えっ…。あの…」  どうしよう…。いや、着替えるけど…。  何で自分が慌ててるのかわからない。狭いロッカーの通路とは違い、ここはどこまでもオープンな空間だ。なのに、皆、あっけらかんとパンツ一丁だ。 「なんちゅ~派手なパンツや! 西門」  誰かが呆れたような声を上げた。 「はは! ええやろ! おニューやで~!」  両手を腰に当てた西門が胸を張る。そのボクサーパンツは赤と青の大きな水玉模様だ。隣の男子がすかさず突っ込んだ。 「黄色があったら信号やんか! 俺は、見てみ! サメ柄や! 〇遊館で()うたんやで!」 「嘘、こけ~! 去年の遠足ん時、ほんなん売ってなかったで! 俺はO阪名物、串カツ柄や!」
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