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かぼちゃの上の掲示板に問題は映し出されているものの、皆が取り出して見入っているのは携帯電話だ。東雲も慌てて携帯電話を見下ろした。アプリの①を押すと問題が出た。
『このかぼちゃの重さはどれだけでしょう。赤:40キロ 青:43キロ 黄:45キロ ※ちなみに隣の一回り小さなかぼちゃは37キロです』
隣のかぼちゃ? そういえば隣にも台があるじゃん。あのオレンジのかぼちゃがそうか。確かにちょっと小さいな。
終わったわ~! ヤバない? 何やねんこれ! え~!わかるわけないやん! 諦めたらあかんで! 色んな声が東雲の周りで飛び交った。がっくりとうなだれる者、両手で大きさを再現しようとする者、飛び跳ねてかぼちゃをよく見ようとする者、いろいろだ。
東雲は瞬きしてワイワイ騒ぐ生徒たちの中でしばらく考え込んだ。
何だこれ。こんなの頭の良さ関係なくないか? いや待てよ…。迷ったときは、出題者の意図を探るってのが定説だって岡本が…。そういえば、人って3つのものを示されると真ん中を選ぶことが多いんだ。確か、極端の回避性とかなんとか…。とすると青はないな。
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