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みんな、良い身体してんな~。スポーツ推薦が多いってホントなんだな。東雲は密かに辺りを見回した。俺みたいにひょろっと細いの、あんまり居ない…?
西門の手がいきなり東雲のブレザーの襟元を引っ張った。
「モタモタすんなや! ど~せ体育館の場所、まだよ~わからんのやろ? あんな、遅刻すると怖いで~、体育の太田は。バスケ部の顧問や。わかったら早よ脱ぐ! 手伝ったろか?」
西門は一気にまくし立てた。どっと上がった笑い声と同時にクラスの注目が東雲に集まる。
「う~~わ~~っ!! ちょっ…とっ」
止めろって! そんなこと、親にもされたことないっ!
西門の手を押し留め、顔を真っ赤にした東雲が叫んだ。
「はよ! 今から10数える内に着替えや。いーち…」
「なんだよそれ! ああ、もう…」
「にーい↑ さーん↑…」
慌てて体操服を用意しワイシャツを脱ぎ始める。思い切ってズボンも脱いだ。
よかった。新しいパンツで…って何だよ! 何でそんな心配…。
「しー↓ ごー↑…」
ん? 何これ。数の数え方、不思議なイントネーション。これ、O阪の数の数え方なのか?
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