第18話 お江戸's転校生inクイバト関西予選 その④

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 桃香が両手に返しを持ったまま西門を見上げた。鉄板の上にパンケーキのように積んだお好み焼きがどんどん減っていきソースとマヨネーズがぐるぐる回されている。 「おう、せやで! めっちゃ別嬪でな、頭もエエねん」 「別嬪って、男やぞ。でもテストは学年1や。かなりドンくさいトコあるけどな~」 「そこが嫌み()ぅてええよな。O阪のコト、何も知らんからからかいがいあるしな」  皆が口々に勝手な事を言う。ふ~んと聞きながら彼女はまた鉄板にお好み焼きのタネを流し込んだ。 「始まったで! 敗者復活戦や!」  おお~っと、またテレビの前に皆が重なって雪崩れ込む。西門はお好み焼きを牛乳で流し込み小さく呟いた。 「でも…何でわいに黙っとったんやろ」  ちょっと不服そうだ。すかさず坊主頭の阿部が突っ込んだ。 「西門だけじゃなくて皆に内緒やったんやろ」 「おお、そうか。けど何で皆に内緒なんや?」 「分かるような気ぃするわ。ほなって、恥ずかしいやろ。なんか…」 「あ、問題出たで! 食い倒れ人〇やって!!」
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