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3人も勝ち残った後にスタッフから取材の打診を受けていた。映してほしい写真や動画もあれば検討してくれるらしい。取材は学校を通しての相談となるようだ。
「これ、ダビングしとくから」
「おお、俺の雄姿をまとめとこや!」
浮かれている仙頭に岡本が肘鉄を食らわした。
「アホ。明日っから他のチームの研究すんで」
番組が終わるとすでに岡本は次を見据えている。
そうだよな、これで喜んでられないよな。きっと1点ぐらいはクラス点を貰えるだろうけど全国で勝ったら…。
東雲は両手で軽く頬を叩いた。
「うわっ! めっちゃ来てるで、メールやらライ〇やら電話の嵐や!」
携帯を手に取った仙頭が甲高い声を上げた。慌てて東雲も携帯電話を取り出す。2桁のラ〇ンにメール。
あ、西門から…電話、来てたんだ。今、さっきだ。
「こりゃ、返事だけでも大変そうや。ほな、今日はありがとう。帰るわ」
2人がそそくさと帰ってから、東雲は西門に電話をかけた。コールが鳴るか鳴らないかの間にすぐに西門の声が聞こえてきた。
「東雲?! 見たで! やったやん! すごかったな〜!」
なんかすごい興奮してるけど…。よかった。喜んでくれて。
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