第18話 お江戸's転校生inクイバト関西予選 その④

18/18
前へ
/344ページ
次へ
 東雲の頬が緩んで自然と笑みが浮かぶ。 「うん、ありがとう」 「東雲、エエ顔しとったで~。やっぱ、頭で勝負するんが合うとるんやな! さすが東雲や!」  西門…。この間は、イイ目してるって言ってくれてた。…よく見てるよな…。俺と同じこと、感じてくれてたら嬉しいよ。 「明日、登校日だから教室で会おうよ」 「おう! 待ってんで!」  相変わらずの西門の大声。東雲は微かに耳に残った痺れに苦笑しながら通話を切った。西門の笑顔を思い出すと、いつも胸の辺りが暖かい。東雲は家族からの電話や友人からのメール、〇インに簡単に返信し、安らかに眠りについた。  しかし、次の日からはまた喧騒の日々が始まることとなった。  今日の教訓  O阪では目立ってナンボ。ようは目立ちたがりってコト。
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31人が本棚に入れています
本棚に追加