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「かわりべんたんやで!」
「早いモンガチや!」
「……」
暑そう…。あそこに入って行く気力はないな~。東雲は少し離れた壁際でその光景を眺めていた。
かわりべんたんってなんだろう…。やっぱり、西門についてきてもらったらよかったかな…。
ちょっと弱気になる。4時間目が終わってすぐ、担任から数人の生徒に呼び出しが入った。その中に西門も入っていた。
「なんやろ。進路のことかな~」
「ヤバ! 成績かな!」
阿部と数人がぶつぶつ言いながら職員室に向かう。
「お~、待てや! わいも行くわ」
その後を追いながら西門が東雲を振り返った。
「東雲。すぐに済ませてくるから、ちょっと待っとってな~」
「あ、いいよ。俺、購買へ行くよ。場所は知ってるから」
そうか~? とちょっと残念そうな西門を見送って、東雲は昼食を買いにやってきたのだ。
仕方なく人が減るのを待った東雲は、選ぶ余裕もなく残ったパンを2つ買って教室へ帰った。もう、昼休みも終わる頃だった。
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