第4話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス①

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 いささかムッとするものの、姿はやっぱり見えない。広い背が立ちふさがったままだ。 「邪魔するんやったら帰ってー」  西門が軽くあしらった。 「ほな、さいならー。って何やらせんねんっ! 新喜〇ちゃうわ! 東雲ってどいつや!」  誰だよ。もう、わけわかんないガッコだな。どっかで聞いたようなこと言って…。 「ちょっと…西門君、どいてくれる?」  身体を捻って西門の後ろから伺うと、ひょろりと細長い生徒が廊下から入ってきたところだった。マッチ棒みたいな体形と髪型だ。重そうな髪は寝癖みたいなパーマで目までかかっている。顔が長く鼻筋も長い。細い眉と目は不機嫌そうに少々歪んでいる。もちろん、見覚えはない。 「なんや、仙頭(せんとう)。東雲は忙しいんや、他のクラスの奴はアポ取ってや~」  やめろ~! どこかの政治家か芸能人みたいに言うな~!  東雲は西門の後ろ頭を見上げた。 「誰?」 「C組の仙頭いうてな、初めて2番にコロコロリンって落ちたやっちゃ」  西門が指先をくるっと回して派手に落ちる仕草をして見せた。  
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