第4話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス①

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「O阪のこともココのことも、まだよう知らんくせに。案外、嫌な奴なんやな、自分」  西門はふいっと前を向いて黙ってしまった。 「……」  東雲は西門の言いように驚いて目を瞬いた。ちょっと首筋がチリッと痛んだ気がした。  な、何なんだよ! 俺は本当のことを言っただけで…。嫌な奴って…面と向かってそんなこと言う方が…!  ムッとした表情で沈黙したのは東雲も同じだった。   それからその日一日、西門が振り返ることはなかった。  物理室へ移動するという次の時間。 「物理室…?」  東雲はまだ知らない教室があることに戸惑っていた。 「あれ、西門。東雲は?」  一人で教室を出ていこうとする西門に誰かが声をかける。 「わい、アイツのおもりとちゃうから」  大声が耳に入って東雲をムカつかせた。ぼそり、と呟く。 「…誰も頼んでないっつーの」  なんなんだ、あの態度。迷惑なぐらいだったのに。まるで手の平を返したみたいに。  もちろん、東雲も気を悪くしていた。彼は声をかける相手を探した。
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