第4話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス①

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「な~、東雲、この間の現文の小論文ってさあ…。ちょいちょいと書き方、ざーっと教えてーな」  やっぱり擬音多いな…。あのさー、俺は先生じゃないよ…。  なぜか背の高い奴らが多い。決して大きくはない東雲だけが真ん中で窪んだ。  きっとスポーツ推薦の連中なんだろうな…。ホントにスポーツが盛んなんだなー。  東雲は話しかけてきた生徒を見上げた。 「あれ? 君は…」  あの超美形のバスケット部の生徒だ。 「栗栖! なにC組の奴が混じってんねん!」 「ええやんか。誰が一緒に行っても。な~、東雲」 「アカンアカン! 東雲はD組の新兵器やで! さっきの古文のさ…」  すかさず割って入ったのは両耳にイヤホンを入れたままの生徒だ。長い手足に色白でどこか日本人離れした顔つきをしている。  いつのまにそんなもんになったんだよ! なんて言うか…絶対、俺の周りだけ気温高い! 暑っ苦しいぞ! 「比良(ひら)も横入りすんなや! 俺の英語が先やって!」  周りの生徒がお互いを押しのけようと、わいのわいのと狭い廊下でもみ合いになる。  でかい上に、暑っ苦しい連中だなー、もー。進まないじゃないか。  少々げんなりした東雲には物理室がとてつもなく遠く感じられた。
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