第5話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス②

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第5話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス②

 時間は一か月ほど前に戻る…。  おおお…! なんちゅーか、シュッとしとんなあ! さすが東京モンや!  思わず“!”がいっぱい浮かんだ。  それが西門の、転校生への最初の印象だ。 「東雲は東京の高校から転校してきたんや。O阪は初めてやから、仲ようしたりや」  黒板に書かれた名前。真鍋が紹介する間、ざわめきが走った。 「東の雲でしののめっちゅーんか」 「初めて知ったわ。なんか難しい名前やな~」  席に着く東雲が西門の横を通り過ぎて行った。  お、なんやええ匂いまでするやん~。これが東京の匂いかいな~。  鼻をヒクつかせた西門の先を、爽やかな風が吹いた気がした。たぶん、外国製の洗剤の香りだろうが、そんなことを西門が知るはずがない。見上げた西門は穴が開くほどマジマジと、転校生を眺めてしまった。  髪サラサラやん。頬っぺたスベスベそうやし。首、細っそ~。肩、薄~。でも、姿勢ええな。いや、ホンマ、細長くてシュッとしとるわ。しかも、なんつー賢コそうな(つら)や。  席に着いたかどうかのタイミング。思わず西門は振り返っていた。 「自分、めっちゃ別嬪(べっぴん)さんやな」  何やろ、この感じ。チョー高そうやけど、ツンと鼻高々な感じがせえへん、みたいな…。  ゴージャスやないけど、さらさらキラキラでキレイで…。  なんや、目が釘付けや。あ~、わいにはよう分からん、別嬪でええやん! 席に着いたかどうかのタイミング。思わず西門は振り返っていた。      
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