第5話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス②

7/11

17人が本棚に入れています
本棚に追加
/222ページ
 えーっと、次、どうしよ…。そや! とりあえず、今は話題、変えな!  「えー、あーっと…。東雲、おとんと二人暮らしなんやな。ほな、晩飯はどないしてんの?」 「…おとん?」 「おとんは…お父さんやがな」 「ああ、週二回は家政婦さんが来て…。父が早く帰った時は二人で作るけど、大抵は遅いから…。外食かコンビニか冷食か…」  いきなり問われた東雲は小さな声で呟いた。 「冷? なんや? もしかして、冷凍食品?」  黙って東雲は頷いた。少し落ちた視線と寄った眉根に感情が出ていた。  うわ。そんな顔、せんといて~や。なんや寂しそうやんか。東雲、ホンマは冷食嫌いなんかな。えっと…なんか、うまいモンでも…。あ、そや! エエこと思いついたで!  「東雲、たこパしよ!」  西門の表情がぱあっと明るくなった。ついでにポンと両手を打つ。 「たこぱ?」  聞いたことがない、というように東雲が聞き返した。 「何? それ」 「何って、たこ焼きパーティ! O阪で歓迎パーティゆうたらたこパや!」
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加