第5話 意地っ張り's 転校生inお節介sクラス②

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 席についた東雲が辺りを見回した。  あ、こっち向かんかな~。東雲~。わいはここやで~。お! 目が()うた!  心の中で念じたせいか、東雲の目が西門を見つけた。  すかさず西門は椅子に座ったまま長い右手を大きく振った。 「東雲~。放課後、待っててや~」  相変わらずの大声。東雲が遠慮深げにちょっと屈んで、腕の隙間から小さく手を振る。  うわ。なんか、おもろい仕草! しかも、東雲がやるとめっちゃ可愛いいやんか! 「お~! 東雲がわいに手ぇ振ったで~!」  西門が思わず立ち上がって叫んだ。さらに両手を振る。 「何、仲良しアピールしてんねん!」  隣の席の井藤に突っ込まれて、どっと周りで笑い声が上がった。  あ、東雲が手ぇ引っ込めてしもたやんか! 顔、赤なってる。恥ずかしがり屋やな~、東京モンは。遠慮せんでええねんで!   満面の笑みで、西門は満足そうに腰を降ろした。 わいの気合いメモ!① ちょい調子狂うけど、東京モンに大阪のうまいもんバンバン教えたんで〜! ど〜んとこいや!
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