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「正解や」
橋本が満足そうに頷き、周りからほ~っと声にならない歓声が上がった。東雲には意味がよく解らなかった。
確かここ、結構な進学校だったはずだよな…。
席に返ると、また西門が振り返る。
「かっこええやん。お茶漬けサラサラやな」
なんだよそれ。褒められてんの? それとも嫌味かな…。
前の高校のことが頭を掠る。
「フツーだよ」
東雲は社交辞令的に答えた。
「後で教えてくれへん?」
「……。それは先生に言った方がよくない?」
やっぱり関西人って遠慮ないってホントだな。
東雲の遠回しのNOに西門はニヤッと笑った。
「いや、自分に、頼みたいねん」
「え?」
何で? 変な奴。
頭の中に湧き上がる?マーク。やがてチャイムが鳴り一時間目が終わった。休み時間になると転校生の周りには人だかりができた。
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