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「ババン!」
「うぎゃあーーー!」
いきなり後ろに倒れて悶絶する宇野。
「は?」
東雲は箸を持ったまま、目を丸くしてそれを眺めた。
「おい! 圭! 俺はチョー面食いに一票や!」
今度は栗栖が叫びながら、エアー刀で西門の後ろから切りかかった。妙にさまになってカッコイイ。
「ズバ!」
「うわああーー!」
派手派手しく叫んで西門が東雲に倒れ掛かる。
「…無念…。か、かたきを頼…む」
バタッ。そう苦しそうに言って事切れる。
な、なんだ?! これ。寸劇??? かたきって何だよ!
やっぱり箸とオムそばを持って固まったままの東雲。栗栖が来い来いというように銀の指輪をはめた指でくいくいと東雲を煽った。
「あははは! またやっとんか~。東雲、頑張れ~」
見ていた連中から爆笑があがり、宇野がのろのろ起き上がった。栗栖が両脇に拳を置いて頭を振った。
「ノリ悪いなー、東雲~。振られたら行(こ)な。この場合、俺に切りかかったらええんやで」
「O阪来て間がないねんて。無理言うたんなや」
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