第6話 関東's転校生in本場たこパ

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 え? 何で、そうなるのかな…。けど…西門ってすごい前向きだよなあ。ホント、いい奴だなあ~。それはそれで楽しそうだし。  西門らしいちょっと強引な話の持って行きように、東雲は思わず笑ってしまった。素直に嬉しかった。  あ、そうだ。じゃあ、俺も、西門に何か…。 「…うん、ありがとう。じゃ、俺もお礼に、君に数学を教えるよ」  途端、浮いていた西門の足が地に落ちた。 「え? な、何で? 数学?」 「ごめん、職員室の前で聞いちゃったんだ。進級ギリギリだって。俺、勉強しかしてこなかったから、これしか役に立たないけど…」  東雲の視線が一瞬、足元に落ちて苦笑が浮かぶ。 「ありゃ。聞かれたんかいな~。けど…。東雲は教えるん上手いし、こないだのも、ようわかったし、進級でけへんかったら困るし、これはこれでエエこっちゃな!」  腕組みをした西門は、うんうんと何度も頷いた。そして、ぽんとまた手を叩く。 「分かった! ほな、頼むわ。けどホンマわい、アホなんやで」 「知ってるから」 「うわ、そこは否定するトコやろ!」  空に向かって二人でケタケタ笑う。
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