第6話 関東's転校生in本場たこパ

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 嬉しそうな声が少し強くなった風に乗る。見上げる東雲の瞳に澄んだ夜空が映った。  風が吹き抜けていく。肌寒さと薄暗い路地。赤いホルモン焼きの提灯と焼ける脂の匂い。通りの向こうをすれ違う酔っぱらいに、おっちゃん、足元、気ィつけやーと声をかける西門。  なんだかすごく面白いや。何だろう、これがO阪の魅力なのかな。東雲の顔がほころぶ。  きっと、西門と一緒だからだな。  駅までが行きよりもずっと短く感じられた。  今日の教訓⑤  O阪の名物は、食べてみるべし! あ、ホルモン焼きはまた今度…。
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