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「来週、定期検診だろ?」  遥さんの言葉が聞こえ『うん』と答える。 「迎えに来てやるから、待ってろよ」 そう言うと、遥さんは帰って行った。  退院してから、病院に行く時は、遥さんが連れて行ってくれる。 何度も『俺の嫁になれ』と、遥さんには言われた。 でも、頷けないのは、私の心の中に和樹が居るから。 嫌いになって、別れたとかではない。 ただ、和樹が私を忘れただけ…… 『レイは、相変わらず、俺に冷たい』 返事しない私に、そう言って遥さんは笑っていたのを思い出した。
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