(24)

9/31
前へ
/350ページ
次へ
どうやって、私の事とそしてお腹に居る和馬の事を調べたか分からないけど、あまりにも一方的な話し。 そこに、和樹と私の意思はない。 「慰謝料として500万」 その言葉と同時に、目の前のキャスターがついたテーブルに、帯のついた札束を積まれた。 「和樹は松尾家の恥。だが和樹の血を引く子は、松尾家に必要な子だ。松尾家で、しっかりとした躾をする必要がある」 和樹の父親らしい人の言葉を聞いて、何も分かっていないと思った。 子供は両親の元で、たくさんの愛情をもらい、育っていくもの。 松尾家の為に、産まれてくるのではない。
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加