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「松尾家の親族は議員なの。もちろん、私の夫は国会議員。松尾家の恥である和樹でも、国会議員の長男なのよ。その和樹は松尾家の恥だから必要はない。でも松尾家の血を引く腹の子は、松尾家のものなのよ」
和樹は必要がない。
でも、和馬は必要。
余りにもちぐはぐ。
余りにも理不尽。
国会議員が、どれだけ偉いのか、私には分からない。
それでも、和樹の為に、私は言わないといけない。
毎日、一生懸命働いている和樹を、誰よりも誇りに思うから。
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