(24)

13/31
前へ
/350ページ
次へ
「私は、国会議員が偉いとは思わない。 和樹は、毎日オイルに塗れ、汗水流し働いている。 そんな和樹が、納める税金で生活しているあなた方は、余りにも不敏。 私は、あなた方に言おう。 和樹と絶縁してくれてありがとう。 あなた方が、和樹と絶縁してくれたから、私は和樹に出逢えた。 とりあえず、お引き取り下さい。 お腹の子は、松尾家の子ではなく、和樹の子なんです」 言えるだけの事は、私なりに言った。 それでも、病室から出て行かない人達。 ヒューヒューと鳴り始めるのは、私の呼吸音。 駄目…… この人達が帰るまで、過呼吸を起こす訳にはいかない……
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加