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開いたままの病室のドアまで行くと、中に居る人物を見て、俺の眉間にシワが寄る。 「てめぇ等、此処で何してやがる」 俺がそう言葉にした時、俺達の方を見た裕香。 だが、様子が変だ。 まさか、過呼吸……? 裕香の傍に行き、声をかける。 「裕香、大丈夫か?」 顔を見ると、左の頬が赤い。 それにヒューヒューとなる呼吸音で、裕香の異変に気づいた。 裕香の身体を抱きしめ、俺は病室に居る奴等に、言葉を吐く。 「てめぇ等、ぜってぇ許さねぇ」
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